
薪ストーブ界では火が消えた後、暖かくないストーブは蓄熱性に優れているとは言いません。では蓄熱型薪ストーブの放熱時間はどのくらいなのでしょうか?
1回の薪の燃焼(燃焼時間約2時間)で小型の機種で6時間、大型の機種で24時間暖房し続けます。他方で1~2回の薪の追加燃焼で同様に長時間暖め続ける事が出来る蓄熱タイプの薪ストーブもあります。
これらのストーブの最高表面温度はおおよそ80℃~100℃にしかなりません。こんな低温で暖かいのだろうかと思われるかもしれませんが、温熱効果のある人体に有効に働く遠赤外線の波長はNASAの研究により8μ~14μの間と判ってきましたが、この遠赤外線の波長を放射する適温が丁度この温度になります。温度が高くなりすぎるとこの波長領域から外れてしまいます。遠赤外線の波長領域は3μ~1000μと非常に幅が広いのですが、その僅かなピンポイントの領域が人体に有効に働く遠赤外線と言われています。
波長を求めるにはヴィーンの変位則2898を用いて
2898÷(273+表面温度)=波長μ
の式で求められます。
このように蓄熱ストーブは遠赤外線の恩恵を多く受け、本物の心地よさを体験出来る優れた暖房機器です。更に詳しく知りたい方は、是非青い空のショールームにお越し下さいませ。