ABOUT TONWERK

The secret of birth

トーンヴェルク蓄熱薪ストーブ誕生秘話

国家プロジェクト

トーンヴェルク・ラウゼンが蓄熱型ストーブ生産に至るには、奇遇な出会いがありました。
まずは、トーンヴェルク・ラウゼンがなぜ蓄熱型ストーブの世界で、成功を成し遂げたかトーンヴェルク・ストーブ誕生の歴史をご紹介させて頂きます。

1872年創立のトーンヴェルク・ラウゼン社は、120年ほど耐火煉瓦や断熱材などの耐火製品を作る会社でした。
丁度その頃、スイス国内では、環境省が進めていた国家プロジェクトがありました。
国家プロジェクト具現化のためには、環境・燃焼システムにおいて、今までにない画期的なシステムを保有する薪ストーブの発明が必要です。
そのためには耐火材について充分な経験、品質、蓄熱能力、鋳造技術において優れていなければなりません。
スイスにおいてトーンヴェルク・ラウゼン社のみがその技術力を持った会社でした。

A strange encounter

数奇な出会い

デザインを担当したGAANと木材燃焼の専門家Dr.Salerno、トーンヴェルク・ラウゼンがチームを組むことによって開発されたのが、トーンヴェルク蓄熱薪ストーブなのです。
こうして生まれたトーンヴェルク・ラウゼンの最初のストーブTOPOLINOが誕生しました。

発想の転換

このストーブの特徴は、まず燃焼効率を良くするために着火は薪の上から行い、燃焼が進むに従って下へと燃えていきます。
更に燃焼室内の温度を上げるために燃焼室を断熱材ですっぽり覆ってしまったのです。
放熱という観点から全く逆の発想から生まれたこれらのアイデアには、着火当初から燃焼効率を高め、薪から得られるエネルギーを無駄なく、効率よく暖房に使うことを突き詰めた結果です。

高レベル暖房効率

現在日本で発売されているものを始め、従来の一般的なヨーロッパの薪ストーブの燃焼効率は70%~80%で、更に煙突からのロスが大きく、実際に暖房に使われる熱エネルギーは50%~60%しかありません。
燃焼後のトーンヴェルク・ストーブの熱損失は僅か3%~5%です。
トーンヴェルク・ストーブの燃焼効率は83%~86%ですから、暖房には80%以上のエネルギーが実際に使われています。その結果薪の消費は、極限にまで少なくすることが出来ました。
今までに類のない省エネ型薪ストーブです。

高い評価と受賞歴

トーンヴェルク・ストーブは後に、
スイスデザイン賞
MUT賞(環境に優しい発明に対する賞)
red dot賞(高品質デザイン賞 ドイツ ノースライン・ウエストファリア州デザインセンター)
VHeスイス品質シール(蓄熱ストーブ型式検査用)
スイス国家賞(製品デザイン)
ISHフランクフルト ドイツ デザインPlus賞
などを受賞し、トーンヴェルク・ストーブはスイス国内をはじめ、特にドイツ語圏の国で高い評価を得るに至りました。
それまであった伝統的な蓄熱型ストーブ(カッフェルオーフェン)といえば、小型のものでも2t、大きなものは4t以上もあり非常に高価で、大掛かりな工事が必要でした。
それに比べTOPOLINOは一般的なストーブと大きさも変わらず省スペース型で利便性を兼ね備え、放熱時間は従来のカッフェルオーフェンと同じ。しかも炎の燃焼が見える一般的なストーブの魅力の両方を兼ね備えた画期的なストーブなのです。
そして更に進化を加え、世界を驚愕させた、画期的なアイデアで作られたT-ONEへの誕生へと繋がっていくのです。

Space saving

省スペースデザイン

省スペース

T-ONEを開発する際、ビジュアルを優先し縦長のフォルム幅40cmにこだわった為に、乗り越えなくてはならない大きな壁がありました。

トーンヴェルク・ストーブの場合、外寸40cmにした場合、燃焼室の内側は20cmになります。その燃焼室に薪を投入させるには、薪を立てて投入するしかありませんでした。
そして薪を立てた場合、上から火が燃えていくかが疑問視されていましたが、「マッチを使って燃やした時には、上から燃やすことが出来るのだから、薪でも同様に燃えるはずだ」と信じて実験を重ねるにつれ、それが確信に変わっていきました。

Combustion technology

世界初の燃焼技術

トップダウン燃焼誕生

そして試行錯誤の末、世界で始めて薪を立てて上から燃やし、蝋燭の様に燃えるストーブT-ONEが誕生したのです。
一見燃えにくそうに思えるこの燃焼方法(トップダウン燃焼)は、想像とは裏腹に非常に燃焼効率が良く、着火も非常にスムーズです。
なぜなら、頃合を見計らって太い薪を追加する必要もなく、着火さえ行えば後は太い薪に勝手に燃え移り、着火後8時間何も手をかける必要がないからです。
お客様からも「こんなに着火が楽とは想像できませんでした。」とよく言われます。

T-ONE発売以降、すべての機種に螺旋気流による二次燃焼システムが採用されています。
これらの特別なアイデアがトーンヴェルク・ストーブを世界のトップに押し上げた要因なのです。
又立てて燃やしたことによって、燃焼時間も長くなり、トーンヴェルク・ストーブは大きな進化を遂げました。

The secret of evaluation and comfort

トーンヴェルク・ストーブの評価と心地よさの秘密

トーンヴェルクストーブの世界的評価

トーンヴェルク・ラウゼンがT-ONEを発売したことによって、薪ストーブ界に革命が起きたと人々は思いました。
薪が蝋燭の様に燃えるこのストーブの誕生によって、トーンヴェルク・ストーブはドイツ語圏に於いて蓄熱型薪ストーブの50%のシェアを持つようになり、T-ONEは、革新的なストーブを開発してきたトーンヴェルク・ラウゼンにとって、最大のヒット商品となったのです。

レボリューション

伝統的な蓄熱型薪ストーブは大型で、暖まるまでに非常に時間がかかります。
効率の良い蓄熱型薪ストーブで2時間ほど、そうでないものは6時間以上の時間が必要です。
しかしトーンヴェルク・ストーブはその効率の良さから、着火後僅か30分で心地良い放熱を開始します。
そしてその後8時間ほど暖房に必要な放熱を行います。
更に、ストーブのクラッディング(サイドパネル)の温度はその間90℃前後を維持します。
この温度であれば、室内風を起こさず、ハウスダストの拡散も減少させることができます。

トーンヴェルク・クオリティー

そして最大の心地良さの秘密は、トーンヴェルク・ラウゼンの長い歴史の中で蓄積された特別な素材によって実現されています。

トーンヴェルクストーブが放つ8μ~14μの非常に限られた領域の育成光線は、皮膚表面から10mmまでの間の血液に吸収され温められた血液は全身を巡ることによって体全体が暖められます。
育成光線以外の遠赤外線は透過又は反射され人体に吸収されることはありません。

熱の品質

トーンヴェルク・ラウゼンは『熱の品質』という言葉を良く使います。この熱の品質を生み出すのは、長い歴史の中で培われたトーンヴェルク・ラウゼンの高い技術力のおかげです。
それは日向ぼっこをしたときの様に、どこまでも心地よく、幸せな暖かさを実感できます。