薪ストーブのカテゴリー。
一口に薪ストーブと言っても色々な種類があります。今回はストーブの分類についてまとめてみました。
熱の違いによる分類
対流熱暖房とは:対流熱暖房とはストーブから発せられる熱によって空気を温め、温められた空気に
よって身体を暖める暖房方法。
対流熱の特徴:空気が温められるので密度の低くなった空気は天井付近や2階に上がり床と天井付近
の温度差が生まれる。
即効性がなくエネルギーロスが多い。
輻射熱(育成光線):温められたストーブの外装パネル(90度までの表面温度)から発せられる育
成光線と呼ばれる電磁波(遠赤外線の8μ〜14μの波長領域)で、体内の水分子
と共鳴振動を起こしその時初めて熱に変わり身体を暖める暖房方法。
輻射熱の特徴:光と同じ速度で飛んでおりストーブからの距離に関係なく等しく身体を温められる。
空気を温めず体に吸収された時に体内で熱に変わる。また対流を起こさないので床と
天井付近の温度差が起こらない。
実際には対流熱と輻射熱の両方で暖房を行なっているが、どちらにその比重があるかで熱の種類が変わる。
ストーブカテゴリーによる分類
一般的な薪ストーブ:連続運転を行なって使用されるストーブ
一般的な薪ストーブに蓄熱性を持たせた薪ストーブ:数回の連続運転で蓄熱させ火が消えた後も数時
間暖房に必要な放熱を行う準蓄熱タイプのストーブ
蓄熱薪ストーブ:一回の薪の燃焼で火が消えた後も最低4時間以上〜12時間暖房に必要な放熱を行う
蓄熱タイプのストーブ。(バッチタイプストーブとも呼ばれる)
素材と使用方法によって分類されるストーブ
鋳物製薪ストーブ(EN13240)(連続運転が必要)
鋼板製薪ストーブ(EN13240)(連続運転が必要)
鋼板製薪ストーブにタイルや石が貼られたストーブ(EN13240)(連続運転が必要)
天然石やコンクリートなどで作られたストーブ(EN15250)(薪の追加は不要)
総合的な分類
一般的な薪ストーブ(EN13240):使用方法;連続運転を行なって使用されるストーブ
主な素材;鋳物製、鋼板製、鋼板+タイル又は天然石など
主な熱の種類;対流熱による暖房
一般的な薪ストーブに蓄熱性を持たせた薪ストーブ(EN13240):
使用方法;数回の連続運転で蓄熱させ火が消えた後も数時間暖房に必要な放熱を
行う準蓄熱タイプのストーブ
主な素材;鋼板+タイル、石、蓄熱レンガなど
主な熱の種類;対流熱による暖房
蓄熱薪ストーブ(EN15250):
使用方法;一回の薪の燃焼で火が消えた後も最低4時間以上〜12時間暖房に必要
な放熱を行う
主な素材;天然石、コンクリート、蓄熱レンガなど
主な熱の種類;育成光線による暖房