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2023年6月９日に石川県珠洲市の震度６強の地震が起きました。昨年にも6月19日に震度6弱の地震があり、ちょうど一年ほどでさらに大きな地震に見舞われ珠洲市正院町界隈は大変大きな被害に見舞われました。
お客様からよく『地震でストーブは倒れないだろうか？』というご質問を頂きますが、正直『倒れない保証はありません』と言うしかありません。
過去にも大きな地震に見舞われたお客様がいらっしゃいますが、幸にして一度も転倒したストーブはありません。
今回の地震で隣人宅は不幸にも全壊で取り壊し工事が行われていました。このお客様宅も建具が途中までしか閉まらなかったり、100年守り抜いた蔵は大きな被害に見舞われ立入できなくなってしまっています。
住居部分も所々壁土が崩落し大掛かりな修復が必要とおっしゃられていました。
常日頃地震でも倒れない様な施工を意識していますが、実際にこのような大きな地震が起こらないと証明できないのが歯痒いです。
１）意識していることは頑丈な煙突サポートを使用する事。
２）サポートの間隔は１.５m以内にする事。
３）煙突接続部の重なりを大きくする事。
などを意識しています。
大きな被害に見舞われ意気消沈されているお姿を拝見してしまうと、お掛けする言葉が見つかりませんがご家族にお怪我をされた方がいらっしゃらなかった事が不幸中の幸いでした。
縦長のストーブは倒れやすい様に思われていますが、煙突をしっかり固定していればストーブは倒れにくいのではないかと過去数回の大地震から学んだ様に思います。
また地震に強い煙突計画は真っ直ぐに伸びている煙突にサポートを２箇所も受けると良いのではないかと思います。

ストーブ天板はメンテナンスの為外されています。

外部の壁出し部より上部の煙突にも被害はありませんでした。

100年の歴史が詰まっていた蔵の壁は崩落しいつ崩れるかわからないので中には入れない状態。貴重な輪島漆の数々が保管されているそうです。こんな事なら普段使いしておくんだったと寂しそうにお話しされていました。

写真右手に見える重機は倒壊した家を片付けている所。この方も幸いお怪我がなかったそうで何よりです。