良い薪を作る為には
先日某国産薪ストーブメーカーの方が薪棚の薪は濡らすことを推奨していると聞き驚かされました。
伐倒後暫くの間雨に打たせたり川などに浮かべ結晶水を抜いて自由水に変え乾燥を早めることはありますが、薪棚に積まれた薪を濡らことは良くありません。
当然含水率が上がり不完全燃焼を引き起こす原因になります。不完全燃焼は可燃性のガスが燃えずに煙突から排出される際次第に冷やされ帰化したガスが液化し煙突内部に結露します。この中には油分が多く含まれていますから煙突火災を引き起こすリスクが上がります。最悪煙突火災になります。だから断熱煙突を使って排煙を冷やさない様にしているんです
昔は炭を作る時冷えた煙から出る木酢液をとりそこから油を生成していました。用途としては行灯などの燃料として使われていたくらいですからよく燃えるんです。
薪棚には屋根を大きくかけ雨から薪を守る必要があります。また風通しと日当たりが良い場所が薪棚の設置場所として最適です。
風通しのいい場所は薪から水分が蒸発し風で飛ばされることで乾燥が進むからです。
いい燃料となるようにしっかり薪を乾燥させることは、薪ストーブユーザーにとってとても大切な行為です。
不完全燃焼を起こすと、近隣の方々にも迷惑をかけてしまいます。薪ストーブの煙が原因で使えなくなったり、裁判沙汰になるケースもあります。
薪棚に積まれた薪を濡らす行為はこういったトラブルになる事がありますからストーブに薪を投入するまでは薪の乾燥に十分配慮する必要があります。